- エゴマ油(えごま油)ってどんな油?
- 原料のえごまはどんな植物?
- どんな味やにおいがするの?
- どんな栄養があるの?
エゴマ油(えごま油)は、シソ科のえごまの種から搾った油です。
オメガ3のαリノレン酸を多くふくむ油として人気がありますが、どんな植物から作られていて、どんな味がするのかは、意外と知られていないと思います。
この記事では、エゴマ油とはどんな油なのか、原料・味・においと、文部科学省の食品成分データベースで分かる栄養をやさしくまとめました。
料理教室の講師を務め、食事・睡眠・運動で体を整える暮らしを続けている姫子が、えごま油の基本をお伝えします。
目次
エゴマ油(えごま油)とは
エゴマ油は、えごまという植物の種を搾って作る、食用の植物油です。
「えごま油」「荏胡麻油(えごまあぶら)」とも書かれ、えごまがシソ科の植物なので、「しそ油」の名前で売られていることもあります。
いちばんの特徴は、オメガ3(n-3系脂肪酸)のαリノレン酸をとても多くふくむことです。
えごま油は熱に弱いので、炒め物などには使わず、サラダや納豆などに加熱せずにかけて使います。
原料のえごまはどんな植物?
えごまはシソ科の植物で、地域によっては「ジュウネン」や「あぶらえ」とも呼ばれ、日本では昔から食べられてきました。
文部科学省の食品成分データベースでは、えごまの学名は「Perilla frutescens var. frutescens」と書かれています。
しそと同じ種類(Perilla frutescens)の仲間で、見た目も青じそによく似ています。
名前に「ごま」と入っていますが、ごま(ゴマ科)とは別の植物です。
国産のえごまは、岩手・福島・新潟・富山・島根・熊本など、全国の町や農園で育てられていて、地域ぐるみでえごま油を作っているところも多いです。

エゴマ油はどんな味?においは?
生のえごま油はクセが少ない
えごまの種を焙煎せずに搾った生のえごま油は、クセが少なく、サラッとした口あたりです。
えごま油の商品ページでも、「クセのない」「スッキリとしたサラッとした口あたり」と書かれているものが多いです。
焙煎えごま油は香ばしい
えごまの種を焙煎してから搾った焙煎えごま油は、香ばしい香りがします。
商品ページでは、「焙煎の香ばしさが広がり風味豊か」「あっさり香ばしい風味」などと紹介されています。
においが気になるときは
えごま油は酸化しやすい油なので、開けてから長く置いたものは、においや味が変わってくることがあります。
開けたら冷蔵庫に入れて、1か月ほどで使い切るようにすると、えごま油本来の風味を楽しめます。
エゴマ油の栄養と成分
文部科学省の食品成分データベースで、えごま油100gあたりのおもな成分を見てみました。
| エネルギー | 897kcal |
| 脂質 | 100.0g |
| オメガ3(n-3系脂肪酸) | 58.3g(ほとんどがαリノレン酸) |
| オメガ6(n-6系脂肪酸) | 12.3g(リノール酸) |
| 一価不飽和脂肪酸 | 16.9g |
| 飽和脂肪酸 | 7.6g |
| ビタミンE | α−トコフェロール 2.4mg、γ−トコフェロール 59.0mg |
| コレステロール | 0mg |
出典:文部科学省「食品成分データベース」(えごま油。脂肪酸は1gあたりの値を100gあたりに直したもの)
えごま油の脂肪酸の半分以上が、オメガ3のαリノレン酸です。
ほかの油と比べてもαリノレン酸がとても多く、厚生労働省の統合医療の情報サイト(eJIM)でも、えごま油(100gあたり58,000mg)とあまに油(57,000mg)が、オメガ3の多い食品として紹介されています。
出典:厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』(eJIM)「オメガ3系脂肪酸」
オメガ3(αリノレン酸)とは
農林水産省のページでは、オメガ3(n-3系脂肪酸)について、次のように説明されています。
- n-3系脂肪酸には、αリノレン酸・EPA・DHAなどがある
- αリノレン酸は植物油が、EPAやDHAは魚介類がおもな摂取源
- 体の中で作ることができない「必須脂肪酸」で、食事からとる必要がある
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、オメガ3の1日の目安量は、男性が2.2〜2.3g、女性が1.6〜2.0gです。
αリノレン酸を60%ふくむえごま油なら、小さじ1杯(約4g)で約2.4gとれる計算になります。
エゴマ油の種類
えごま油は、原料の産地や搾り方で、いくつかの種類に分かれます。
- 生のえごま油(焙煎しない)と、焙煎えごま油
- 国産のえごまを使ったものと、外国産のえごまを使ったもの
- 低温圧搾・玉締め搾りなど、熱をかけずに搾ったもの
- 有機JASのもの、農薬を使わずに育てたえごまのもの
- 瓶入りと、3gずつの小袋タイプ
国産のえごまを使ったえごま油は作る量が少なく、100gで2,000〜5,000円ほどと高めです。
外国産のえごまを使ったものなら、170gで1,000円前後から買えます。
はじめての人に使いやすいエゴマ油
クセが少ない生搾りと、香ばしい風味のえごま油をご紹介します。
【風土日和(オーガライフ)】の国産えごま油
富山市産のえごまを低温圧搾で搾った、生搾りタイプのえごま油です。
商品ページでは「クセのないうま味」と書かれていて、はじめての人にも使いやすいと思います。
| 商品名 | 【風土日和(オーガライフ)】国産えごま油 |
| 値段 | 2,830円(税込) ※2026年11月現在 |
| 量 | 110g |
| 原料の産地 | 富山県富山市 |
【古今東北】の生搾りエゴマ油
岩手県軽米町産のえごまを、熱を加えずに搾った生搾りのえごま油です。
商品ページでは「クセのないスッキリとしたサラッとした口あたり」と紹介されています。
| 商品名 | 【古今東北】生搾りエゴマ油 |
| 値段 | 2,400円(税込) ※2026年11月現在 |
| 量 | 110g |
| 原料の産地 | 岩手県軽米町 |
【たなつもの】のまいにちえごま油
国産のえごまを使ったえごま油で、商品ページでは「あっさり香ばしい風味」と書かれています。
| 商品名 | 【たなつもの】まいにちえごま油 |
| 値段 | 1,998円(税込) ※2026年11月現在 |
| 量 | 100g |
| 原料の産地 | 国産 |
国産・有機・低温圧搾など、えごま油29品を目的別に比べた記事もあります。
エゴマ油とはのよくある質問
Q. エゴマ油とえごま油は同じですか?
A. 同じものです。
カタカナで「エゴマ油」、ひらがなで「えごま油」、漢字で「荏胡麻油」と書かれます。
Q. えごま油はごま油の仲間ですか?
A. 違います。
えごまはシソ科、ごまはゴマ科の植物で、ごま油にはオメガ3がほとんど入っていません。
Q. えごま油はどうやって使いますか?
A. 加熱せずに、サラダや納豆、お味噌汁などにかけて使います。
商品ページでは、1日に小さじ1杯(約4g)を目安にしているものが多いです。
Q. えごま油はどこで買えますか?
A. スーパーのほか、楽天市場やAmazonなどの通販で買えます。
国産のえごま油は作る量が少ないので、通販のほうが選べる種類が多いです。
エゴマ油とは?原料・味・栄養まとめ
エゴマ油は、シソ科のえごまの種から搾った、オメガ3のαリノレン酸がとても多い油です。
生のえごま油はクセが少なく、焙煎したものは香ばしい風味で、どちらも加熱せずにかけて使います。
- エゴマ油は、シソ科のえごまの種から搾った油
- えごまはしそと同じ種類の仲間で、ごまとは別の植物
- 100gあたりオメガ3が58.3g(ほとんどがαリノレン酸)
- 生のえごま油はクセが少なく、焙煎えごま油は香ばしい
- 加熱せずにかけて使い、開けたら冷蔵庫で1か月ほどで使い切る


