- おせちとは何か、わかりやすく知りたい
- 「おせち」という言葉の由来を知りたい
- おせちの歴史と、重箱に詰める意味を知りたい
- お正月におせちを食べる理由を知りたい
おせちとは、もともと節句(節日)に神様へ供えた料理のことで、節日の中でいちばん大切なお正月の料理を指すようになったといわれています。
今では、お正月に年神様をお迎えして、家族の健康や幸せを願っていただく縁起のよい料理とされています。
筆者は毎年おせちを手作りしてきて、今は手作りしながら通販のおせちも取り寄せています。
この記事では、おせちとは何か、言葉の由来と歴史の流れ、重箱に詰める意味、お正月に食べる理由をまとめました。
おせち食べ比べ歴10年の姫子が、おせちの由来と歴史を、手作りする方にも通販で選ぶ方にもわかりやすくご紹介します。
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目次
おせちとは|節句の料理がお正月の料理を指すようになった
おせちとは何かを短くまとめると、次のようになります。
おせちとは
- もとは、一年に5回めぐってくる節日(せちにち)に神様へ供えた料理といわれている
- 節日の中でいちばん大切なお正月の料理を、「おせち」と呼ぶようになったといわれている
- お正月に迎える年神様へのお供えで、いただくことは年神様と食事をともにすることとされている
- 重箱に詰めるのは、「福を重ねる」「めでたさが重なる」という願いからといわれている
おせちの由来や歴史には説がいくつかあるので、下の見出しでは説ごとに分けてまとめています。
おせちの言葉の由来|五節句に供えた「御節供」から
「おせち」は、「御節供(おせちく)」を略した言葉といわれています。
節供(節句)は一年に5回めぐってくる節日のことで、昔は五節句に供える料理全般を「おせち」と呼んでいたといわれています。
| 人日 | 1月7日 |
| 上巳の節句 | 3月3日 |
| 端午の節句 | 5月5日 |
| 七夕 | 7月7日 |
| 重陽 | 9月9日 |
節日の中でいちばん大切なのがお正月だったことから、やがて「おせち」はお正月の料理を指すようになったといわれています。
また、宮中の宴は「節会(せちえ)」、庶民の行事は「節供」と呼ばれていたという説があります。
「おせち」は、この節会の料理から来た言葉という説もあります。

おせちの歴史をわかりやすく|時代ごとの流れ
おせちの歴史には諸説あり、資料によって書かれている時代が違います。
わかりやすく時代の順に並べると、次のようになります。
| 古く | 一年に5回の節日に、神様へ供える料理を指していたといわれる |
| 14世紀ごろ〜 | 料理を重箱に詰める形の始まりは14世紀ごろで、一般にも広がったのは17世紀ごろ以降という説がある |
| 江戸時代 | 「食積(くいつみ)」という呼び名も使われ、日持ちのよい料理が作られたといわれる |
| 文化年間(1804〜1818年) | 数の子・ごまめ・黒豆を基本の祝い肴とする風習が、全国に見られたといわれる |
| 江戸時代末期 | 飾るだけだった「食積」から、食べられる祝い肴を重箱に詰める形に変わり、おせち料理の原型ができたといわれる |
重箱に詰める形が始まった時期は、14世紀ごろという説と、江戸時代末期という説があります。
おせちを重箱に詰める意味|福を重ねる・めでたさが重なるように
おせちを重箱に詰めるのは、「福を重ねる」「めでたさが重なる」という願いを込めているからといわれています。

箱がいくつも重なることから、たくさんの福が重なるようにという意味があるという説もあります。
また、三が日に料理をしなくてすむよう、前もって重箱に詰めておいたともいわれています。
一の重・二の重など、段ごとに詰める料理と意味は、重箱の記事にまとめています。
おせちを食べる理由|年神様と食事をともにする
お正月におせちを食べる理由には、いくつかの説があります。
年神様へのお供えをいただく
おせちは、お正月に迎える年神様へのお供えの料理といわれています。
年神様は、田の神様や家の祖先の神様ともいわれています。
お供えしたおせちをいただくことは、年神様と食事をともにすることで、福を招き、災いを祓うと考えられていたといわれています。
一年の豊作や家族の幸せを願う
おせちには、五穀豊穣、家族の健康や幸せ、子孫繁栄の祈りが込められているといわれています。
一年の家内安全と無病息災を願う料理という説もあります。
お正月の間は台所を休める
年神様を迎えるときは、煮炊きなどを慎むといわれています。
料理を作る人が骨休めできるように、冷めてもおいしくいただける工夫がされているともいわれています。

料理の一つ一つにも、数の子は子孫繁栄、黒豆は健康などの意味が込められているといわれています。
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おせちの由来と歴史のよくある質問
Q. 「おせち」は漢字で何と書きますか?
A. 「御節」と書き、おせち料理は「御節料理」と書きます。
「御節供(おせちく)」を略した言葉といわれています。
Q. 「食積(くいつみ)」とは何ですか?
A. 江戸時代に使われた、おせちの呼び名のひとつといわれています。
江戸時代末に、飾るだけだった「食積」から、食べられる祝い肴を重箱に詰める形に変わったといわれています。
Q. 祝い肴三種とは何ですか?
A. 黒豆・田作り・数の子の3つが、新年の縁起物として欠かせない祝い肴3種といわれています。
江戸時代の文化年間にも、数の子・ごまめ(田作り)・黒豆を基本の祝い肴とする風習が全国に見られたといわれています。
Q. おせちが日持ちするように作られているのはなぜですか?
A. 年神様を迎えるときは煮炊きを慎み、料理を作る人が休めるようにという意味があるといわれています。
江戸時代の「食積」も、日持ちのよいものを作る必要があったといわれています。
Q. おせちは元日と大晦日のどちらに食べるものですか?
A. 食べ始める日は、元日の家庭と大晦日の家庭があるといわれています。
元日に食べる理由と大晦日に食べる理由は、こちらの記事にまとめています。
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おせちとは|由来と歴史・重箱の意味・食べる理由のまとめ
おせちとは、節句に神様へ供えた料理が、お正月の料理を指すようになったものといわれています。
重箱に詰めるのはめでたさを重ねる願いから、お正月に食べるのは年神様と食事をともにするためという説があります。
おせちとはのポイント
- 言葉の由来:「御節供(おせちく)」の略という説と、宮中の「節会(せちえ)」の料理から来たという説がある
- 歴史:江戸時代には「食積」とも呼ばれ、江戸時代末期におせち料理の原型ができたといわれる
- 重箱の始まり:14世紀ごろという説と、江戸時代末期という説がある
- 重箱に詰める意味:「福を重ねる」「めでたさが重なる」という願いからといわれる
- 食べる理由:年神様へのお供え・一年の願い・作る人を休ませる、などの説がある