おせち

おせちの意味一覧|黒豆・伊達巻・数の子・かまぼこなど料理ごとの意味と縁起物

おせちの意味一覧 黒豆・伊達巻・数の子・かまぼこなど料理ごとの意味と縁起物

  • おせちの意味一覧を、料理ごとにまとめて知りたい
  • 黒豆・えび・数の子にはどんな意味があるのか知りたい
  • 関東と関西で祝い肴が違うのはなぜ?
  • 重箱の段ごとの中身や、全部そろえる必要があるのか知りたい

 

数の子は「子孫繁栄」、えびは「腰が曲がるまで長生き」など、おせち料理の意味は一品ずつ違います。

 

どの料理にも、年神様を迎えて新しい一年の幸せを願う気持ちが込められているのが特徴。

 

ただ、資料によって説明が分かれる意味もあるため、説が分かれるものは「諸説あり」と分けて書いています。

 

おせち食べ比べ歴10年の姫子が、おせち料理の意味を一覧表と写真でわかりやすくご紹介。

 

この記事では、おせちの中身の意味を料理ごとに、願い別の選び方、地域による違い、重箱や祝い箸などの縁起物とあわせてご紹介いたします。

 

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おせち料理の意味一覧表|黒豆・えび・数の子など19品

おせちの意味一覧を、祝い肴・口取り・焼き物・酢の物・煮しめの順に並べました。

 

※諸説ありと書いたものは、資料によって説明が分かれる意味です。

 

料理 込められた意味
黒豆 まめ(真面目・健康)に働き、暮らせるように。黒は魔除けの色 ※諸説あり
数の子 卵が多いことから子孫繁栄。ニシンは「二親」に通じる
田作り(ごまめ) 田畑の肥料にしたことから豊作・五穀豊穣
たたきごぼう 深く根を張ることから、家や家業が土地に根づき安泰に
紅白かまぼこ 形が初日の出に似る。紅は魔除け・慶び、白は清浄
伊達巻 巻物に似た形から学問・教養 ※諸説あり
栗きんとん 「金団」と書き、黄金色から金運・財宝
昆布巻き 「よろこぶ」に通じる。不老長寿・子孫繁栄 ※諸説あり
錦玉子 黄身と白身を金と銀に見立てる ※諸説あり
ちょろぎ 「長老喜」などの当て字から長寿を連想 ※諸説あり
えび 腰が曲がるまで長生きできるように(長寿)
鯛 「めでたい」の語呂合わせ ※諸説あり
ぶり 出世魚であることから出世祈願
紅白なます 紅白の水引に見立て、平安・平和を願う ※諸説あり
煮しめ 「ん」のつく材料で運がつく。家族の結びつき ※諸説あり
れんこん 穴があいていて先の見通しがよい
里芋 小芋がたくさんつくことから子孫繁栄
八つ頭 「頭になる」「末広がり」、子孫繁栄 ※諸説あり
くわい 大きな芽が出ることから「芽が出る」、子孫繁栄

 

願い別に選ぶおせち料理

すべての料理をそろえるのが難しいときは、新しい一年に願うことから料理を選ぶ方法もあります。

 

願い 代表的な料理
健康・長寿 黒豆、えび、昆布巻き、ちょろぎ
子孫繁栄 数の子、里芋、八つ頭、昆布巻き
豊作・家業安泰 田作り、たたきごぼう
金運 栗きんとん、錦玉子
学業・出世 伊達巻、ぶり、くわい
家族円満 煮しめ、紅白なます

 

好きな料理や家族に食べやすい料理を中心にしても、お正月を祝う気持ちは変わりません。

 

おせち料理の意味とは|年神様に供えて一年の幸せを願う料理

「おせち」は、季節の節目に神様へ食べ物を供えた「御節供(おせちく)」に由来する言葉です。

 

農林水産省の資料では、平安時代の宮中行事であった御節供が由来と紹介されています。

 

人日・上巳・端午・七夕・重陽の五節供のうち、一年の始まりである正月がとくに大切にされ、正月料理を「おせち」と呼ぶようになりました。

 

お正月に迎える年神様は、田の神様やご先祖様とされる神様。

 

年神様に供えたものと同じ料理をいただくことで、福を招き、災いを払うと考えられていました。

 

そのためおせちには、五穀豊穣・家族の健康・子孫繁栄の願いを込めて山海の幸が詰められています。

 

また年神様を迎える間は煮炊きを控え、料理を作る人の骨休めにするという意味もあるとのこと。

 

冷めても美味しく食べられる料理が多いのは、そのためです。

 

祝い肴三種は関東と関西で違う

祝い肴(いわいざかな)は、おせちの中でも正月祝いに欠かせない基本の三品です。

 

関東は黒豆・数の子・田作り、関西は黒豆・数の子・たたきごぼうを指すのが一般的。

 

地域 祝い肴三種
関東 黒豆・数の子・田作り
関西 黒豆・数の子・たたきごぼう

 

同じ地域でも家庭によって組み合わせは異なり、今は四品すべてを用意するおせちもあります。

 

黒豆|まめに働き、まめに暮らせるように

小皿に盛り付けた黒豆

 

黒豆には、「まめ(真面目・健康)に働き、まめに暮らせるように」という願いが込められているといわれます。

 

黒は邪気を払う魔除けの色ともいわれ、縁起のよい食材です。

 

関東ではしわが寄るまで元気に働けるようにと、あえてしわを寄せて仕上げる黒豆もあるとのこと。

 

関西ではふっくらつやよく炊くことが多く、仕上がりにも地域や家庭の好みが表れます。

 

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数の子|子孫繁栄

皿に盛り付けた数の子

 

数の子はニシンの卵で、粒の多さから子孫繁栄の願いが込められています。

 

ニシンは「二親(にしん)」に通じ、子宝に恵まれるようにという意味も。

 

一腹にたくさんの卵が並ぶ姿から、家が代々栄える願いも込められています。

 

田作り(ごまめ)|五穀豊穣

田作り

 

田作りは、カタクチイワシの小魚を使った料理です。

 

昔はカタクチイワシを田畑の肥料にしていたことから、五穀豊穣を願う料理とされています。

 

別名の「ごまめ」は、「五万米」と書かれることもあります。

 

小さな魚で米が豊かに実ったという由来が、五穀豊穣の願いに結びつきました。

 

たたきごぼう|家や家業が土地に根づくように

たたきごぼう

 

ごぼうは地中に深く根を張る野菜。

 

そこから、家や家業がその土地にしっかり根づき、安泰であるようにという願いが込められています。

 

紀文食品が2022年のお正月について調べた調査では、たたきごぼうは西日本ほど用意する家庭が多い結果でした。

 

ごぼうをたたいて身を開く調理法を、開運に結びつける説もあります。

 

口取りの意味(紅白かまぼこ・伊達巻・栗きんとん・昆布巻き)

口取りには、紅白かまぼこ・伊達巻・栗きんとん・昆布巻き・錦玉子・ちょろぎなどが入ります。

 

紅白かまぼこ|初日の出と魔除け・清浄

紅白かまぼこ

 

かまぼこは、その形が初日の出に見立てられる縁起物。

 

紅は魔除けや慶び、白は清浄を表すとされています。

 

伊達巻|学問・教養が身につくように

伊達巻

 

伊達巻は巻物(書物)に形が似ていることから、学問や教養が身につくように願う料理です。

 

着物の柄に似ていて「着るものに困らないように」という説や、名前は伊達者の着物に似ていることに由来するという説もあります。

 

栗きんとん|金運・財宝

栗きんとん

 

栗きんとんは「金団」と書き、黄金色にちなんで金運や財宝に恵まれるように願う料理。

 

黄色は黄金、栗は小判に見立てられ、栗そのものも「勝ち栗」と呼ばれる縁起のよい食材です。

 

昆布巻き|よろこぶ・不老長寿

昆布巻き

 

昆布は「よろこぶ」に通じることから、お祝いの縁起物とされます。

 

「養老昆布(よろこぶ)」と書いて不老長寿、「子生(こんぶ)」と書いて子孫繁栄を表すという説もあります。

 

錦玉子|黄身と白身を金と銀に

錦玉子

 

錦玉子は、黄身と白身の2色を金と銀に見立てた料理です。

 

2色を「錦」と語呂合わせしたともいわれています。

 

ちょろぎ|長寿を願う当て字

ちょろぎは、シソ科の植物の地下にできる塊茎。

 

おせちでは梅酢で赤く染め、黒豆に添えて使われます。

 

「長老喜」「千代老木」など縁起のよい漢字が当てられ、長寿の願いを込めた当て字という説も。

 

ちょろぎの正体と食べ方はこちら

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焼き物・酢の物の意味(えび・鯛・ぶり・紅白なます)

焼き物はえび・鯛・ぶりなどの海の幸、酢の物は紅白なますが代表的です。

 

えび|腰が曲がるまで長生きできるように

皿に盛り付けたえび

 

えびは長いひげと曲がった腰が老人の姿に重なることから、「腰が曲がるまで長生きできるように」という長寿の願いが込められています。

 

脱皮をくり返すことから、出世の願いも込められているという説も。

 

赤い色は魔除けにも通じ、祝いの席を華やかに見せる食材です。

 

えびを入れる理由と種類はこちら

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鯛|めでたい

鯛の焼き物

 

鯛は「めでたい」に通じる語呂合わせから、お祝いの魚とされています。

 

恵比寿様が抱えている魚でもあり、祝い膳には尾頭付きの鯛が用いられてきました。

 

ぶり|出世を願う

ぶりの照り焼き

 

ぶりは出世魚で、出世を願う意味が込められた料理です。

 

西日本では年取り魚として、おせちに欠かせない魚とされています。

 

紅白なます|平安・平和を願う

皿に盛り付けた紅白なます

 

紅白なますは、お祝いの水引に見立てた紅白の色で、平安や平和を願う料理です。

 

紅は慶び、白は清浄を表すとする説明もあり、資料によって意味の説き方はさまざま。

 

酢を使うため日持ちしやすく、甘い口取りや濃い味の焼き物の間に食べやすい一品でもあります。

 

煮しめの意味(れんこん・里芋・くわい)

煮しめには、れんこん・里芋・八つ頭・くわいなど縁起のよい野菜が使われます。

 

煮しめ|運がつく・家族が仲良く

煮しめ

 

にんじんやれんこんのように「ん」のつく材料は、「運」がつくとされる縁起物。

 

農林水産省が紹介する宮崎県の煮しめでは、材料を一緒に煮ることから、家族が仲良く結ばれ末永く栄えるようにという意味も伝えられています。

 

れんこん|先の見通しがよい

れんこん

 

れんこんは穴があいていることから、「先の見通しがよい」縁起物とされています。

 

里芋・八つ頭|子孫繁栄

里芋の煮物

 

里芋は小芋がたくさんつくことから、子孫繁栄を願う食材です。

 

八つ頭は親芋と子芋が分かれずひと塊になる芋で、「頭になる」「末広がり」の願いが込められているといわれます。

 

くわい|芽が出る

くわいの煮物

 

くわいは大きな芽が出ることから、「芽が出る」縁起物とされる野菜。

 

子孫繁栄を願う食材ともいわれています。

 

くわいの意味と炊き方はこちら

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たけのこ・梅花にんじん・手綱こんにゃく

おせちのたけのこ 焼き目を入れた筍の含め煮

 

たけのこは、まっすぐ早く伸びる姿から、子どもの成長や立身出世を願う食材です。

 

おせちの梅花にんじん 梅の花の形に切ったにんじんの旨煮

 

梅花にんじんは、にんじんを梅の花に飾り切りしたもの。

 

寒さの中でいち早く花を咲かせる梅は、長寿や気高さを表す縁起のよい花です。

 

おせちの手綱こんにゃく 手綱の形にねじったこんにゃくの煮しめ

 

手綱こんにゃくは、手綱を締めるように心を引き締める意味と、結び目から良縁を願う意味があります。

 

重箱に詰める意味と段ごとの中身

おせちの縁起物は料理だけでなく、詰める重箱やいただくときの祝い箸、お屠蘇にもあります。

 

重箱|福を重ねる

おせち料理を詰めた重箱

 

おせちを重箱に詰めるのは、「福を重ねる」「めでたさが重なる」という願いから。

 

現在は二段重や三段重が多く、段ごとの分け方にも厳密な決まりはありません。

 

段 一般的に詰める料理
一の重 祝い肴・口取り(黒豆、数の子、田作り、かまぼこ、伊達巻、栗きんとんなど)
二の重 焼き物・酢の物(えび、鯛、ぶり、紅白なますなど)
三の重 煮物(煮しめ、れんこん、里芋、くわいなど)

 

四段重では「四」を使わず「与の重」と書きます。

 

正式な五段重では五段目を空にして、これから授かる福を詰める場所とする説もあります。

 

祝い箸・お屠蘇・お雑煮

おせちと一緒に使う縁起物

  • 祝い箸:厄を払う柳で作られた箸。中ほどが太いのは米俵に見立てた五穀豊穣と、「はらみ箸」として子孫繁栄の願いから。
  • お屠蘇:漢方薬を酒に浸した薬酒。「邪気を屠り、魂を蘇らせる」といわれ、一年の健康を願って飲みます。
  • お雑煮:年神様に供えた餅のご利益をいただく料理。本来は元旦に初めて汲む「若水」で煮るものとされます。

 

お雑煮は、関西風は白みそ仕立てに丸餅、関東風はすまし汁に切り餅が一般的です。

 

縁起のいい料理は手作りも単品のお取り寄せも

黒豆・くわい・えび・ちょろぎは、材料をそろえれば家で用意することもできます。

 

 

おせちの縁起に関するよくある質問

Q. おせちは全部そろえないと縁起が悪いですか?

A. 全部そろえなくても縁起が悪いということはありません。

地域や家庭で中身は異なるため、好きな料理や願いに合う料理を数品用意するだけでも大丈夫です。

 

Q. 市販や洋風のおせちにも意味はありますか?

A. 市販のおせちでも、黒豆や数の子など伝統料理に込められた意味は変わりません。

ローストビーフやテリーヌなどは、家族で新年の食卓を楽しむ料理として取り入れられています。

 

Q. おせち料理はいつ頃から食べられているのですか?

A. 今のような形の原型ができたのは、江戸時代末期とされています。

江戸時代には「食積(くいつみ)」とも呼ばれていました。

 

Q. 祝い箸の両端が細いのはなぜですか?

A. 片方を年神様、もう片方を人が使い、神様と一緒に食事をするためです。

 

Q. お屠蘇はなぜ若い人から順に飲むのですか?

A. 若い人から順に回し飲みして、年長の人へ若い生気を渡すという意味があるとされています。

 

Q. 祝い箸はいつまで使うのですか?

A. 紀文食品の解説では、松の内の1月7日まで同じ祝い箸を使うのが目安です。

 

おせち料理の意味まとめ

おせちの意味一覧をふり返ると、健康・長寿・子孫繁栄・豊作・金運など、新しい一年の幸せを願う料理ばかりです。

 

おせち料理の主な意味

  • 黒豆:まめに働き、まめに暮らせるように
  • 数の子:子孫繁栄
  • 田作り:五穀豊穣
  • えび:腰が曲がるまで長生きできるように
  • 伊達巻:学問・教養が身につくように
  • 栗きんとん:金運・財宝
  • 重箱:福を重ねる

 

料理に込められた願いを知ってから箸をのばすと、毎年のおせちがもっと楽しみになると思います。

 

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参考資料:農林水産省「おせち料理に、しあわせへの祈りを詰め込んで」「子どもと育む和食の時間」、紀文食品「おせち料理の盛り付け」

 

 

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