おせち

お屠蘇とは?意味と作り方、お屠蘇セットと飲み方、地域の違い

  • お屠蘇とは何か、意味と由来を知りたい
  • お屠蘇の作り方と、屠蘇散のパックの使い方を知りたい
  • お屠蘇セット(屠蘇器)と、飲む順番などの飲み方を知りたい
  • 九州の熊本など、地域によるお屠蘇の違いを知りたい

 

お屠蘇(おとそ)は、屠蘇散(とそさん)という生薬のパックを、日本酒や本みりんに漬け込んで作る薬草酒です。

 

新年を迎えるときに、一年の無病息災を願って飲まれてきたといわれています。

 

元旦の朝に、家族そろって年少者から順にいただくのが伝統的な飲み方といわれていますが、使うお酒や飲む順番は地域や家庭によって違います。

 

筆者は毎年おせちを手作りしてきて、今は手作りしながら通販のおせちも取り寄せています。

 

この記事では、お屠蘇の意味と由来、屠蘇散の中身、お屠蘇の作り方、お屠蘇セット(屠蘇器)、飲む順番などの飲み方、熊本の赤酒など地域の違い、子どもや車の運転の注意をまとめました。

 

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目次

 

お屠蘇とは|結論

お屠蘇とは

  • お屠蘇とは:屠蘇散を日本酒や本みりんに浸した薬草酒
  • 意味:「屠」は邪気を払う、「蘇」は魂がよみがえるという意味があるといわれる
  • 作り方:12月31日の夜に屠蘇散を浸して一晩おき、元旦の朝に取り出す。お酒の量と時間は屠蘇散の説明書どおりに
  • お屠蘇セット:銚子と大・中・小の盃、盆がそろった酒器(屠蘇器)
  • 飲み方:元旦の朝、家族そろって年少者から順にいただくのが伝統的といわれる
  • 地域の違い:使うお酒は地域によって違い、熊本では赤酒を使う家庭が多いといわれる
  • 注意:お屠蘇はお酒なので、20歳未満は飲まない

 

本みりんで作ってもお屠蘇はお酒なので、子どもは飲むまねをするだけにすると安心です。

 

お屠蘇の意味|「屠」と「蘇」に込められた願い

屠蘇という言葉の2文字のうち、「屠」には邪気を払う、「蘇」には魂がよみがえるという意味があるといわれています。

 

お屠蘇には、邪気を払い、新しい年を清々しく迎えたいという願いが込められているといわれています。

 

一年の無病息災を願う気持ちも込められていて、邪気を払って長寿をもたらしてくれるお酒と考えられてきたといわれています。

 

お屠蘇の由来と歴史

お屠蘇の風習は、古代中国から日本にもたらされたと伝わっています。

 

9世紀の初めに嵯峨天皇が屠蘇散をお酒に浸して飲んだと伝わり、平安時代の初期には、宮中の正月の飲み物として定着したと伝わっています。

 

江戸時代になると、今でいう本みりんが甘めのお酒として広まり、それにともなってお屠蘇の風習が庶民にまで広がったと伝わっています。

 

一方で、もとの中国では、お屠蘇を飲む風習は早くにすたれてしまったと伝わっています。

 

お屠蘇は、平安時代から続くお正月の習わしなんですね。

 

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屠蘇散とは|お屠蘇の素になる生薬のパック

屠蘇散は、お屠蘇の素になる生薬を合わせたもので、「屠蘇」は屠蘇散を略した呼び方でもあります。

 

今の屠蘇散は、薬草をブレンドしたティーバッグのようなパックになっていて、そのままお酒に浸して使えます。

 

屠蘇散は、薬局やスーパーマーケットなどで市販されています。

 

屠蘇散に入っている生薬

屠蘇散には、山椒・桂皮(シナモン)・桔梗・白朮(びゃくじゅつ)・防風などの生薬が使われるといわれています。

 

耳慣れない名前の生薬も、身近なものに言いかえると次のようになります。

 

桂皮(肉桂) ニッケイの樹皮で、シナモンのこと
陳皮(ちんぴ) ウンシュウミカンの皮
丁子(ちょうじ) クローブのこと
大棗(たいそう) ナツメのこと
白朮(びゃくじゅつ) オケラという植物の根

 

どの生薬を何種類合わせるかは商品によって違うので、中身は屠蘇散の箱や商品ページの表示で確かめられます。

 

シナモンなどの生薬が入っているので、アレルギーが気になる方は、原材料の表示を確かめておくと安心です。

 

お屠蘇の作り方|屠蘇散を日本酒か本みりんに一晩浸す

お屠蘇は、12月31日の夜に屠蘇散を浸して、元旦の朝に取り出すだけで作れます。

 

お屠蘇を作るのに用意するもの

屠蘇散 ティーバッグのようなパックになったもの
お酒 日本酒、または本みりん(量は屠蘇散の説明書どおり)
器 お屠蘇を浸しておく器と、いただくときの銚子・盃(屠蘇器があれば屠蘇器)

 

お屠蘇の作り方の手順

  1. 屠蘇散を用意する
  2. 12月31日の夜に、日本酒か本みりんに屠蘇散をパックのまま浸して、一晩おく
  3. 元旦の朝に、屠蘇散を取り出す
  4. お屠蘇を銚子に入れて、盃に注いでいただく

 

1袋に合わせるお酒の量も、浸しておく時間も、屠蘇散の商品によって違います。

 

ほかの商品の分量をそのまま使わずに、手元の屠蘇散の説明書どおりに作るのがいちばん確かです。

 

パックをお酒に浸しておくだけなので、思ったより手軽に作れるんですね。

 

日本酒と本みりんの選び方

お屠蘇は、日本酒でも本みりんでも作れます。

 

日本酒を多くすると辛口に、本みりんを多くすると甘口になるといわれていて、2つを合わせて作る方法もあります。

 

みりんで作るときは、本みりんを選びます。

 

みりん風調味料など、本みりん以外のものは、お屠蘇用には向かないとされています。

 

本みりんは、蒸したもち米や米麹、焼酎もしくは醸造アルコールを原料にして、40日から60日かけて糖化・熟成させた酒類調味料です。

 

名前に「みりん」と付いていても本みりんではないものがあるので、ラベルの表示を見て選ぶと迷いにくいと思います。

 

屠蘇散の浸しすぎに気をつける

屠蘇散を長く浸しすぎると、えぐみや濁りが出ることがあるといわれています。

 

風味が濃くなりすぎないように、味を見ながら浸す時間を調整するという方法もあります。

 

屠蘇散のほかの楽しみ方

屠蘇散は、赤ワインに入れて火を通してホットワインにしたり、紅茶やミルクティーに加えてスパイスティーにしたりする飲み方も紹介されています。

 

下で紹介している屠蘇散のように2袋入りのものなら、お屠蘇を作った後のもう1袋を、こうした飲み方で楽しむこともできます。

 

お屠蘇セット(屠蘇器)とは|銚子・盃・盆の一式

お屠蘇セットは、お屠蘇をいただくための酒器の一式で、屠蘇器(とそき)とも呼ばれます。

 

屠蘇器は、小・中・大の3つの盃と、銚子、盆がセットになった酒器といわれています。

 

銚子(ちょうし) お屠蘇を入れて、盃に注ぐための器
盃(さかずき) 大・中・小の3つの大きさの盃を重ねた、三つ重ねの盃
盆 銚子と盃をのせる台

 

屠蘇器は漆器のものが多いといわれていますが、錫(すず)やガラス、陶磁器で作ったものもあります。

 

塗りの器に見えても材質は商品によって違うので、屠蘇器を選ぶときは、商品ページの材質の欄を確かめておくと安心です。

 

楽天では、屠蘇器だけのセットのほかに、屠蘇散が付いた屠蘇器も売られています。

 

屠蘇器がないときは

屠蘇器がなくても、ふだん使っている徳利や盃などの酒器でいただくという考え方もあります。

 

毎年お屠蘇を楽しむなら、お正月らしい屠蘇器をひとつ用意しておくと、元旦の朝の食卓がぐっと華やかになると思います。

 

昔の屠蘇袋と井戸の風習

昔は、紅絹(もみ)や白絹を三角形に縫った「屠蘇袋」に屠蘇散を入れて、お酒やみりんに浸したといわれています。

 

大晦日の夕方に屠蘇袋を井戸の中につるしておき、元旦に引き上げて、袋のままお酒に浸したと伝わっています。

 

使い終わった屠蘇袋を、井戸に投げ込む風習もあったといわれています。

 

お屠蘇の飲み方|元旦の朝に年少者から順にいただく

お屠蘇は、元旦の朝に、家族そろって年少者から順にいただくのが伝統的な飲み方といわれています。

 

元日だけでなく、三が日に祝って飲むともいわれています。

 

お屠蘇を飲む順番

お屠蘇は、年少者から順にいただくのが伝統的といわれています。

 

年長者から先に飲む地域・家庭もあるといわれています。

 

年少者から飲むのは、若い人の生気を年長者に分けるためという説があります。

 

順番は家によって違うので、家で続いている習わしがあれば、それに合わせるのがよいと思います。

 

三つ重ねの盃の使い方

三つ重ねの盃は、小・中・大の順に1杯ずつ飲むのが正式な飲み方という説明があります。

 

昔は、一家そろって東を向き、年少の者から順に飲むのがしきたりだったと伝わっています。

 

お屠蘇はおせちやお雑煮の前にいただく

お正月にはおせち料理を用意する家も多いですが、料理をいただく前に、まずお屠蘇をいただくのが伝統的とされています。

 

昔は、お雑煮の前に一家で祝って飲んだり、来客にもすすめたりしたといわれています。

 

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お屠蘇の地域の違い|九州・熊本の赤酒など

お屠蘇に使うお酒や作り方は、地域によって違います。

 

昔は、薬の効き目を期待するより年の初めの形として、普通のお酒を「おとそ」と呼んで飲む所も多かったといわれています。

 

熊本ではお屠蘇に赤酒を使う

九州の熊本では、お正月のお屠蘇に赤酒(あかざけ)を使う家庭が多いといわれています。

 

赤酒は、江戸時代に熊本藩の「お国酒」として作られたといわれるお酒です。

 

保存のために草木灰を入れることで、赤く色づくといわれています。

 

今は、料理用やお屠蘇用に使われることが多いといわれています。

 

下で紹介している楽天の赤酒は、商品名に「年末年始はお屠蘇付き」と書かれています。

 

同じお屠蘇でも、住んでいる地域で使うお酒が違うんですね。

 

お屠蘇は九州だけの習慣ではない

お屠蘇は、日本で古くから新年を迎えるときに飲まれてきた薬草酒といわれています。

 

九州だけの習慣ではなく、熊本の赤酒のように、地域によって使うお酒が違うと考えるとわかりやすいと思います。

 

お屠蘇を飲むときの注意|子ども・車の運転・妊娠中

お屠蘇は日本酒や本みりんで作るので、お祝いの飲み物でもお酒です。

 

子どもは飲まずに、飲むまねをする

20歳未満は、お屠蘇を飲めません。

 

国税庁や厚生労働省も、20歳未満の飲酒は法律で禁止されていると説明しています。

 

本みりんも、焼酎や醸造アルコールを原料にした酒類調味料です。

 

子どもは、盃に口を近づけて飲むまねをするだけにすると、家族と一緒にお正月の雰囲気を楽しめます。

 

車を運転する日は飲まない

お屠蘇もお酒なので、飲んだら車の運転はしません。

 

警察庁は、飲酒運転は極めて悪質・危険な犯罪だとしています。

 

初詣や親戚の家へ車で出かける日は、運転する人はお屠蘇を飲まずに、飲むまねだけにすると安心です。

 

妊娠中はお酒をやめる

自治体も、妊娠中の女性は完全にお酒をやめるように呼びかけています。

 

妊娠中の方も、お屠蘇は飲むまねだけにしておくと安心です。

 

お屠蘇セットと屠蘇散を楽天で買う

楽天では、屠蘇散のパックや屠蘇器、屠蘇散が付いた屠蘇器、お屠蘇に使う赤酒を買うことができます。

 

屠蘇散 2包入(ゆーみーショップ)

ゆーみーショップ 屠蘇散 2包入 お屠蘇

お屠蘇の素になる屠蘇散が、2袋入ったものです。

 

メール便で届くので、元旦に間に合うように、年末は早めに注文しておくと安心です。

名称 【屠蘇 2包入】
価格 350円(税込)
内容量 2g×2袋
送料 送料無料(メール便)
お届け お届けまで3〜10営業日(商品ページの記載)

 

 

屠蘇器 耀松紋 4点セット(伝統本舗)

伝統本舗 屠蘇器 耀松紋 4点セット お屠蘇セット

屠蘇器(台)と大・中・小の盃、銚子、角重がそろった4点セットです。

 

材質は本体がABS樹脂で、商品ページでは、樹脂の素地にウレタン塗装で仕上げた「合成(近代)漆器」と説明されています。

名称 【屠蘇器 耀松紋 4点セット】
価格 9,900円(税込)
セット内容 屠蘇器(台)・盃(小・中・大)・銚子・角重
サイズ 屠蘇器(台):縦17.4×横36.5×高さ2cm
盃:小 径7.8cm・中 径9cm・大 径10.5cm
銚子:縦8.5×横15×高さ16.7cm
角重:縦9×横9×高さ7.2cm
材質 本体:ABS樹脂、塗装:ウレタン塗
送料 送料別

 

 

お屠蘇付き限定セット 屠蘇器 耀松紋 4点セット 屠蘇散付き(伝統本舗)

伝統本舗 お屠蘇付き限定セット 屠蘇器 耀松紋 4点セット 屠蘇散付き

上の屠蘇器と同じ4点セットに、屠蘇散とリーフレットが付いたセットです。

 

商品ページには、年末年始の期間限定で屠蘇散とのセットで届けると書かれているので、屠蘇器と屠蘇散を一度にそろえたい方に向いています。

名称 【お屠蘇付き限定セット 屠蘇器 耀松紋 4点セット 屠蘇散付き】
価格 10,340円(税込)
セット内容 屠蘇器 耀松紋 4点セット+屠蘇散 2袋入り(1袋2g)・リーフレット
材質 本体:ABS樹脂、塗装:ウレタン塗
送料 送料別

 

 

本伝 東肥赤酒 720ml瓶(くまの焼酎屋)

くまの焼酎屋 本伝 東肥赤酒 720ml お屠蘇

熊本のお屠蘇に使われることが多いといわれる、熊本県の赤酒です。

 

商品名に「年末年始はお屠蘇付き」と書かれていて、お酒なので20歳以上の方向けです。

名称 【本伝 東肥赤酒 720ml瓶】
価格 803円(税込)
容量 720ml
アルコール度数 11.5度以上12.5度未満
原材料 米、米こうじ、醸造アルコール、糖類
送料 全国一律550円(北海道・沖縄・離島を除く)。2本以下は破損防止カートン代が必要

 

 

お屠蘇のよくある質問

Q. お屠蘇とは何ですか?

A. 屠蘇散を日本酒や本みりんに浸して作る薬草酒です。

新年を迎えるときに、一年の無病息災を願って飲まれてきたといわれています。

 

Q. お屠蘇はお正月のいつ飲むのですか?

A. 元旦の朝に、家族そろっていただくのが伝統的といわれています。

元日だけでなく、三が日に祝って飲むともいわれています。

 

Q. お屠蘇の素とは何ですか?

A. お屠蘇の素として使うのは、生薬を合わせた「屠蘇散」です。

今の屠蘇散は、ティーバッグのようなパックになっています。

薬局やスーパーマーケットなどで市販されています。

 

Q. お屠蘇のパックはどう使いますか?

A. パックのまま、日本酒か本みりんに浸して使います。

12月31日の夜に浸して一晩おき、元旦の朝に取り出します。

お酒の量と浸す時間は商品によって違うので、屠蘇散の説明書どおりにします。

 

Q. お屠蘇は日本酒と本みりんのどちらで作りますか?

A. どちらでも作れます。

日本酒を多くすると辛口に、本みりんを多くすると甘口になるといわれています。

みりん風調味料など、本みりん以外のものはお屠蘇用には向かないとされています。

 

Q. お屠蘇セットがなくても、お屠蘇は飲めますか?

A. ふだん使っている徳利や盃などの酒器でいただくという考え方もあります。

 

Q. お屠蘇は年下から飲むのですか?

A. 年少者から順にいただくのが伝統的といわれています。

年長者から先に飲む地域・家庭もあるといわれています。

 

Q. お屠蘇は九州だけの習慣ですか?

A. お屠蘇は、日本で古くから新年を迎えるときに飲まれてきた薬草酒といわれています。

使うお酒は地域によって違い、九州の熊本では赤酒を使う家庭が多いといわれています。

 

Q. 子どもはお屠蘇を飲んでもいいですか?

A. お屠蘇はお酒なので、20歳未満は飲めません。

子どもは、盃に口を近づけて飲むまねをするだけにすると、一緒にお正月の雰囲気を楽しめます。

 

お屠蘇とは・作り方・飲み方まとめ

お屠蘇は、屠蘇散を日本酒や本みりんに浸して作る薬草酒で、一年の無病息災を願って新年に飲まれてきたといわれています。

 

12月31日の夜に屠蘇散を浸して元旦の朝に取り出し、家族そろって年少者から順にいただくのが伝統的といわれていますが、飲む順番や使うお酒は地域や家庭によって違います。

 

お屠蘇のポイント

  • 意味:「屠」は邪気を払う、「蘇」は魂がよみがえるという意味があるといわれる
  • 歴史:平安時代の初めに宮中の正月の飲み物になり、江戸時代に庶民に広がったと伝わる
  • 屠蘇散:山椒・桂皮(シナモン)などの生薬のパック。中身は商品によって違う
  • 作り方:12月31日の夜に浸して一晩おき、元旦の朝に取り出す。量と時間は説明書どおり
  • お屠蘇セット:銚子と大・中・小の盃、盆の一式。材質は商品ページで確かめる
  • 飲み方:年少者から順が伝統的といわれ、年長者から先の地域・家庭もある
  • 地域の違い:使うお酒は地域で違い、熊本では赤酒を使う家庭が多いといわれる
  • 注意:20歳未満と妊娠中の方、車を運転する人は飲まず、飲むまねだけにする

 

 

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